明治末期に東京の金町(現在の葛飾区東金町)で改良・育成された極早生の小かぶ。現在、全国で生産されている小かぶは、金町かぶを改良したもの。煮物や漬物で食べると美味しい。
近年生まれた新品種。首の部分は赤紫色、根の部分は白色というコントラストが美しいかぶ。肉質は緻密で甘みが強く、食味に優れた品種。漬物などにして漬けておくとほんのりとピンク色に染まる。
江戸東京野菜として板橋区で多く栽培されていた大根。関東大震災後の工業化に伴い一度は栽培が途絶えてしまったが、数年前から再び栽培が始まった。普通の大根よりも細く、辛みが強いのが特徴。
江戸時代後期より栽培されていた東京ウド。現在北多摩地域で栽培される。約95%が水分でシャキッとした歯触りを持つ。和え物やきんぴら、天ぷら、サラダにも合う。
筍は江戸時代中期に日本に広まった。筍の成長はとても早いため、生タケノコとして食べられる期間はとても貴重。香り良し、歯ごたえ良しなので、土佐煮やたけのこご飯などで風味と食感を楽める。
三鷹市にはアスパラガスを栽培している農家が多くあり、主に直売所に出荷される。アスパラガスは鮮度が命で、東京で栽培することで流通までの時間が短縮できるので、美味しいアスパラガスを味わえる。
のらぼう菜は、江戸時代初期には、すでに各地で栽培されていた。東京都西多摩地方で多く栽培される。天明の大飢饉、天保の大飢饉の際に人々を飢餓から救ったという記録が残る。
地域によって呼び名が違い、関東では「オゴダイ」とも呼ばれる。一般にはあまり出回らないが、八丈島近海で獲れ、高級魚として扱われる。白身でしっかりとした身には旨み、甘みがあり、料理法を選ばない。
河川の最も上流の綺麗な水の区域にしか生息しないイワナ。八王子西部の北浅川上流ではイワナが棲息しており、養殖も行われている。塩焼きはもちろんのこと、新鮮なものは刺身としても食べることができる。
1877年にニジマス卵が北米から贈られ、ふ化放流が日本に広まった。西多摩郡にはニジマスの釣り堀や渓流釣りのお店が数多くある。釣った魚をその場で塩焼きにしたり、新鮮さが魅力だ。
奥多摩で1961年に初めてやまめの養殖が成功し、その後技術開発をして通常のやまめより大きいサイズの奥多摩やまめが開発された。塩焼きや刺身、小さいものはから揚げとしても食べられている。
奥湾部は深川めしなど江戸時代から多くの庶民に食されるあさりの産地だった。これらのあさりは白、黒色を中心とした殻模様が特徴で、水揚げ後1-2日経った後に鮮やかになる。
東京湾の干潟である三枚洲、多摩川河口干潟で漁獲され、生息域が拡大している模様である。アミノ酸バランスが優れた蛋白質と微量資質を主成分としており高タンパク、低カロリーの典型的健康食。
2005年から練馬区ではイチゴのブランド化を進めており、将来的にはイチゴの観光農園も計画されているそう。現在は数か所のいちご農家で栽培が行われており、直売所や即売会などで購入可能。