江戸時代に盛んに栽培されていた伝統野菜。鮮魚などの料理になくてはならい「合わせもの」として、「江戸のハーブ」と呼ばれていた。赤みが濃く大ぶりで、香りが強いのが特徴。一度姿を消したが2010年に復活。
江戸東京野菜の一つで、元々は隅田川の寺島村という地域のなす。関東大震災後の再開発で一度は姿を消したが 、三鷹の小学校で2008年に復活。卵のような形状で味が濃い。
1990年代から檜原村で作られている舞茸。約15年の試行錯誤で、自生に近い環境で栽培できるようになった。香りや歯ごたえが評判で、村内のレストランや旅館の食事でも人気の秋の味覚。
檜原村で栽培されている茸の一種。中華料理では高級食材として使われる。歯ごたえがコリコリとして、アワビに似ていることからこの名が付いた。
府中市内の10以上の農家が生産している椎茸。普通のものに比べて肉厚で香りが高い。あぶってシンプルな味付けで食べると椎茸の味と香りを楽しめる。
傷みやすく長距離の輸送が難しいため、5年ほど前から東京で栽培が始まった。桝井ドーフィン種という品種は皮が黒味を帯びて、濃厚な甘さが特徴。
カボチャは中央アメリカから南アメリカ北部が発祥とされ、その後日本でミニカボチャの品種開発がなされた。小平市で収穫されるミニカボチャは皮が黒緑色で、甘くてほくほく。小ぶりな形を生かした料理に適している。
小金井市の特産品で八代将軍徳川吉宗の時代から、「幕府献上栗」として名を馳せた黄金井の栗。生産量は少ないが、栗焼酎などとしても親しまれる。通常の栗より甘みが強く、大粒が特徴。
東京湾でのハゼ釣りの歴史は江戸時代から始まり、武士や庶民が釣りを楽しむ姿が当時の文献から伺える。淡白な白身は油料理との相性が良く、江戸前の天ぷらの中でも代表的な食材。
多摩川の沿岸は古くから梨の栽培の盛んな地域とされている。「多摩川梨」と名前が付けられてからより広く知られるようになった。みずみずしく甘みたっぷりの味わい。
日野市で1992年から栽培されているリンゴ。秋の時期に行われるリンゴ狩りでは、開園直後に売り切れるほどの人気である。みずみずしく、ジューシーな味わいが特徴。
1970年頃から東村山で作られ始めたブドウ(ピオーネ)。非常に大きな果粒が特徴で、種がないため口に入れるとツルンとむけて食べやすい。甘みが強く子供から大人まで人気の品種。