三鷹には
彼の人生が詰まっています

  • 作者

    太宰治

  • 地域

    三鷹市

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太宰碑

東京都三鷹市下連雀3ー6ー52
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01 太宰碑

このスポットについて

入水地点近くに建てられた碑。ここから太宰の一生を辿っていきましょう。玉川縁に座りこちらに視線を投げかける太宰の写真の横には、『乞食学生』の一節が刻まれています。

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01 太宰碑

四月なかば、ひるごろの事である。頭を挙げて見ると、玉川上水は深くゆるゆると流れて、両岸の桜は、もう葉桜になっていて真青に茂り合い、青い枝葉が両側から覆いかぶさり、青葉のトンネルのようである。

『乞食学生』より

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02
玉鹿石

東京都三鷹市下連雀3ー6ー54
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02 玉鹿石

このスポットについて

三十九歳の誕生日を目前にした一九四八年(昭和二十三年)六月十三日に、太宰が恋人の山崎富栄とともに玉川上水へ身を投じたと言われている場所。このとき太宰は雑誌『展望』で『人間失格(第一回)』を発表した直後でした。

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02 玉鹿石

恥の多い生涯を送ってきました。

『人間失格』より

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03
太宰治文学サロン

東京都三鷹市下連雀3ー16ー14
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[開館時間]10:00~17:30
[休館日]月曜日、年末年始
※詳細は公式サイトをご確認ください。

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03 太宰治文学サロン

このスポットについて

『十二月八日』に登場し、太宰が実際に通っていた伊勢元酒店の跡地に没後六〇年と生誕一〇〇年を記念して開設されました。ここで一度、太宰の貴重な資料に触れてみましょう。

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03 太宰治文学サロン

本当に、三鷹のこんな奥まで、わざわざおいで下さるのに、主人が不在なので、またそのままお帰りにならなければならないのだ。お帰りの途々(みちみち)、どんなに、いやなお気持だろう。それを思えば、私まで暗い気持になるのだ。

『十二月八日』より

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04
太宰横丁

東京都三鷹市下連雀3ー23ー12
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04 太宰横丁

このスポットについて

一九四七年(昭和二十二年)四月から、ここ太宰横丁にある二番目の仕事場・旧田辺精肉店離れへ移り、『斜陽』の三章以降を執筆しました。旧田辺精肉店の離れは編集者にも内密にした仕事場で、夜遅くまで明かりがついていたといわれています。とはいえ酒好きで知られる太宰ですから、ここでもきっとお酒を嗜んでいたことでしょう。

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04 太宰横丁

私は確信したい「人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」と。

『斜陽』より

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寄り道スポット
陸橋(跨線橋)

東京都三鷹市上連雀2ー21
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陸橋(跨線橋)

このスポットについて

太宰が愛したことで知られる跨線橋。看板には当時の路線橋と太宰の姿が収められています。

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陸橋(跨線橋)

自分は停車場のブリッジを、上って、降りて、そうしてそれが線路をまたぎ越えるために造られたものだという事には全然気づかず、ただそれは停車場の構内を外国の遊戯場みたいに、複雑に楽しく、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとばかり思っていました。

『人間失格』より

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禅林寺

東京都三鷹市下連雀4ー18ー20
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[受付時間]9:00~17:00
[休業日]火曜日、春秋の彼岸中、7月のお盆期間中
※本堂への参拝、墓参は毎日可能です。
詳細は公式サイトをご確認ください。

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05 禅林寺

このスポットについて

太宰治のお墓がある禅林寺。『花吹雪』の一節にある通り、生前鴎外を敬愛していた彼の意を汲み、禅林寺に眠る鴎外の墓の斜め向かいに太宰の墓は建てられました。

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05 禅林寺

私の汚い骨も、こんな小綺麗な墓地の片隅に埋められたら、死後の救いがあるかも知れないと、ひそかに甘い空想をした日も無いではなかったが、今はもう、気持が畏縮(いしゅく)してしまって、そんな空想など雲散霧消した。

『花吹雪』より

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寄り道スポット
古本カフェ
フォスフォレッセンス

東京都三鷹市上連雀8ー4ー1
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[営業時間]12:00~19:00
[定休日]火曜日、水曜日
※詳細は公式サイトをご確認ください。

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古本カフェ フォスフォレッセンス

このスポットについて

締めくくりはカフェで迎えましょう。太宰治ファンが経営する三鷹市の古本屋兼カフェでは、太宰の顔をあしらったラテアートを堪能できますよ。

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作者紹介

太宰治

1909年(明治42年)生まれ。青森県の大地主の家庭で育ち大学進学のため上京、そののち作家となる。自殺未遂を繰り返しながらも数多くの小説を書き上げた彼の代表作には『走れメロス』『人間失格』『斜陽』などがある。

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