二十四年と六ヶ月
彼女の短き人生を辿る
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作者
樋口一葉
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地域
文京区
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法真寺
- 東京都文京区本郷5ー27ー11
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01 法真寺
このスポットについて
四歳から九歳まで法真寺の東隣の地で生活していた一葉。ここでの生活を『桜木の宿』と日記に書くほど幸福なときを過ごし、『ゆく雲』ではこの寺の情景を書いています。
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01 法真寺
腰ごろもの觀音さま濡れ佛にておはします御肩のあたり膝のあたり、はら/\と花散りこぼれて前に供へし樒(しきみ)の枝につもれるもをかしく
『ゆく雲』より
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萩の舎跡
- 東京都文京区春日1ー9ー28
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02 萩の舎跡
このスポットについて
一葉が十四歳のときに入門した、歌人・中島歌子の歌塾の跡地です。一葉に思いを馳せつつ、彼女が歩いた道を歩いてみましょう。
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02 萩の舎跡
風もなき軒端の桜ほろほろとこぼれて夕やみの空鐘の音かなし
『闇桜』より
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03
樋口一葉旧居跡
- 東京都文京区本郷4ー32
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03 樋口一葉旧居跡
このスポットについて
ここには一葉が使用していた井戸が残されています。近くには菊坂、菊坂下道、炭団坂もあり、この坂を一葉も歩いていたのかもしれませんね。
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03 樋口一葉旧居跡
寝ざめせしよはの枕に音たててなみだもよほす初時雨かな 樋口夏子(一葉)
樋口夏子(一葉)より
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寄り道スポット
ひとは
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ひとは
このスポットについて
ここで一葉の作品に触れながら、休憩しましょう。一葉ファンの夫妻が経営している喫茶店ひとは。一葉は「ひとは」と読み、店内には一葉の作品が置かれています。
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04
旧伊勢屋質店
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04 旧伊勢屋質店
このスポットについて
一葉が通ったといわれている質屋。現在は改築されていますが、昔の面影はそのまま残されています。ぜひ建物内も見学してみてください。
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04 旧伊勢屋質店
此月も伊せ屋がもとにはしらねば事たらず、小袖四つ、羽織二つ、一風呂敷につゝみて、母君と我とゆかんとす。蔵のうちにはるかくれ行ころもがへ
一葉の一八九三年(明治二十六年)五月二日の日記より
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05
樋口一葉終焉の地
- 東京都文京区西片1ー17
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05 樋口一葉終焉の地
このスポットについて
肺結核になった一葉が、亡くなるまでの二年間を過ごした地。『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』『ゆく雲』などを書いた場所で、後に奇跡の十四ヵ月といわれるときを過ごしました。
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05 樋口一葉終焉の地
何うしたなら人の聲も聞えない物の音もしない、靜かな、靜かな、自分の心も何もぼうつとして物思ひのない處へ行かれるであらう、つまらぬ、くだらぬ、面白くない、情ない悲しい心細い中に、何時まで私は止められて居るのかしら、これが一生か、一生がこれか、あゝ嫌だ嫌だ
『にごりえ』より
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