独歩の愛した武蔵野探訪

  • 作品

    武蔵野

  • 作者

    国木田独歩

  • 地域

    武蔵野市・小金井市

01
独歩通り

東京都武蔵野市境1ー5
Google Maps

1

01 独歩通り

このスポットについて

武蔵境駅北口を出てすきっぷ通りを越えると出てくる通り。点々とお店が立ち並び、桜橋へと続きます。

2

01 独歩通り

自分はある友と市中の寓居(ぐうきょ)を出でて三崎町の停車場から境まで乗り、そこで下りて北へ真直(まっすぐ)に四五丁ゆくと桜橋という小さな橋がある、それを渡ると一軒の掛茶屋(かけぢゃや)がある、この茶屋の婆さんが自分に向かって、「今時分、何にしに来ただア」と問うたことがあった。

国木田独歩『武蔵野』より

3

02
桜橋

東京都武蔵野市境3ー6
Google Maps

4

02 桜橋

このスポットについて

小金井といえば春の桜が有名。ある夏の日、小金井を散歩していた独歩と友人は、桜橋を渡ると掛茶屋に着きました。茶屋のおばあさんに夏に散歩をすることをのんきだと笑われながら、二人は汗をふき、おばあさんの剥いてくれた甜瓜(まくわうり)を食べ、顔を洗い、散歩を続けるのでした。

5

02 桜橋

自分はある友と市中の寓居(ぐうきょ)を出でて三崎町の停車場から境まで乗り、そこで下りて北へ真直ぐ(まっすぐ)に四五丁ゆくと桜橋という小さな橋がある、それを渡ると一軒の掛茶屋(かけぢゃや)がある、この茶屋の婆さんが自分に向かって、「今時分、何にしに来ただア」と問うたことがあった。

国木田独歩『武蔵野』より

6

03
国木田独歩の文学碑

東京都武蔵野市関前5ー1
Google Maps

7

03 国木田独歩の文学碑

このスポットについて

この碑は武蔵野保存会によって造られ、『武蔵野』の第六章の書き出しが刻まれています。

8

03 国木田独歩の文学碑

自分はある友と市中の寓居(ぐうきょ)を出でて三崎町の停車場から境まで乗り、そこで下りて北へ真直ぐ(まっすぐ)に四五丁ゆくと桜橋という小さな橋がある、それを渡ると一軒の掛茶屋(かけぢゃや)がある、この茶屋の婆さんが自分に向かって、「今時分、何にしに来ただア」と問うたことがあった。

国木田独歩『武蔵野』より

9

04
独歩橋

東京都武蔵野市関前5ー5ー2
Google Maps

10

04 独歩橋

このスポットについて

橋自体は一九六九年にかけられた比較的新しいもので、周辺の雑木林をこよなく愛した独歩にちなんで独歩橋と名づけられました。

11

04 独歩橋

なるほど小金井は桜の名所、それで夏の盛りにその堤をのこのこ歩くもよそ目には愚(おろ)かにみえるだろう、しかしそれはいまだ今の武蔵野の夏の日の光を知らぬ人の話である。

国木田独歩『武蔵野』より

12

05
境山野緑地

東京都武蔵野市境4ー5ー14
Google Maps

13

05 境山野緑地

このスポットについて

この林の南側に、のちに独歩の最初の妻となる佐々城信子と歩き、彼女に熱い想いを打ち明けたとされる道があります。

14

05 境山野緑地

林という林、梢という梢、草葉の末に至るまでが、光と熱とに溶けて、まどろんで、怠けて、うつらうつらとして酔っている。

国木田独歩『武蔵野』より

15

06
玉川上水

東京都小金井市梶野町3ー14
上水桜通り
Google Maps

16

06 玉川上水

このスポットについて

江戸時代、人々の飲料水を供給する目的で作られた玉川上水。四三キロに及ぶ水路沿いには山桜が植えられています。なかでも小金井の桜は「小金井桜」と呼ばれ多くの花見客に愛され、一九二四年(大正一三年)には国の名勝にも指定されています。

17

06 玉川上水

自分はこの流れの両側に散点する農家の者を幸福の人々と思った。むろん、この堤の上を麦藁帽子とステッキ一本で散歩する自分たちをも。

国木田独歩『武蔵野』より

18

07
小金井橋

東京都小金井市桜町2ー11
Google Maps

19

07 小金井橋

このスポットについて

ここで独歩と友人は水面を眺め、雲の動きや日光が水面に反射する輝きを見たり、たっぷりの水と水がもみ合って発する優しい音を聞いたりしていました。また、川の両側に存在する農家の人や、堤の上を歩く自分たちを幸せに感じました。一六五三年、玉川上水が開かれた際に架けられたとされている橋です。

20

07 小金井橋

橋の下では何ともいいようのない優しい水音がする。

国木田独歩『武蔵野』より

21

題材紹介

武蔵野

国木田独歩

武蔵野をこよなく愛した独歩が、情景が浮かび上がってくるような言葉、描写で紡いだ風景美。昔の美しさを認めつつ、今の劣らぬ美しさが語られる中で、ときおり出てくる人までもが愛おしく感じる作品。

題材作品を読む
  • プラン一覧へ
  • TOPに戻る
  • 右スワイプで次のページへ