坂口安吾の本懐

  • 作品

    風と光と二十の私と

  • 作者

    坂口安吾

  • 地域

    中央区・世田谷区・練馬区

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世田谷区立代沢小学校

東京都世田谷区代沢5ー1ー10
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01 世田谷区立代沢小学校

このスポットについて

中学生の頃は不良少年だった安吾ですが、作家になる前に小学生の代用教員となります。彼が教えていたのは世田谷の町役場の隣にある学校の分校でした。分校には本校で手に負えない子供ばかりがいて、まともに字も書けない子も多かったそうです。

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01 世田谷区立代沢小学校

私が代用教員をしたところは、世田ヶ谷の下北沢というところで、その頃は荏原(えばら)郡と云い、まったくの武蔵野で、私が教員をやめてから、小田急ができて、ひらけたので、そのころは竹藪だらけであった。

坂口安吾『風と光と二十の私と』より

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02
坂口安吾文学碑

東京都世田谷区代沢5ー1
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02 坂口安吾文学碑

このスポットについて

安吾の教育者としての信念が垣間見えるシーンです。安吾自身、中学生の頃は問題児で退学も経験しましたが、どこかで他人事に思えなかったのかもしれません。坂口安吾が住んでいた家の門は、現在は坂口安吾の文学碑として残されています。下宿屋の娘に惚れられて、安吾が逃げ出した宿です。森巌寺からすぐの場所で、現在は閑静な住宅街が広がっています。

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02 坂口安吾文学碑

字が書けないということは咎むべきことではない。要は魂の問題だ。落第させるなどとは論外である。

坂口安吾『風と光と二十の私と』より

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03
代沢五丁目周辺

東京都世田谷区代沢5ー7
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03 代沢五丁目周辺

このスポットについて

下宿屋の娘に惚れられて、安吾が逃げ出した宿は代沢五丁目周辺にありました。現在は閑静な住宅街が広がっています。

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03 代沢五丁目周辺

私は始め学校の近くのこの辺でたった一軒の下宿屋へ住んだが、部屋数がいくつもないので、同宿だ。

坂口安吾『風と光と二十の私と』より

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04
森巌寺

東京都世田谷区代沢3ー27ー1
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[営業時間]11:00~14:30(Lo14:00)、
17:00~19:45(Lo19:30)
[定休日]日曜日、祝日

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04 森巌寺

このスポットについて

学校の近くにあった森巌寺は、当時はアワシマサマというお灸が有名なお寺でした。一六〇八年(慶長十三年)に建立された浄土宗のお寺です。境内には樹齢四百年以上になるイチョウの木があり、周囲の景観は「淡島の灸の森巌寺」として「せたがや百景」に選定されています。

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04 森巌寺

学校の前にアワシマサマというお灸だかの有名な寺があり、学校の横に学用品やパンやアメダマを売る店が一軒ある外は四方はただ広茫かぎりもない田園で、もとよりその頃はバスもない。

坂口安吾『風と光と二十の私と』より

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寄り道スポット
銀座ルパン

東京都中央区銀座5ー5ー11 地下
塚本不動産ビル
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[営業時間]17:00~23:30(Lo23:00)
[定休日]日曜日、月曜日
詳細は公式サイトをご確認ください。

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銀座ルパン

このスポットについて

このバーで坂口安吾は、太宰治とよくお酒を飲んでいたそうです。

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寄り道スポット
辰巳軒

東京都練馬区石神井町3ー17ー20
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[営業時間]11:00~15:00、17:00〜22:00
[定休日]第1・第3水曜日、木曜日

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辰巳軒

このスポットについて

安吾に言われ、三千代夫人が百人前のカレーを注文した店です。お店では当時と変わらないレシピでカレーを提供しているのだとか。

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題材紹介

風と光と二十の私と

坂口安吾

坂口安吾は、作家になる前は意外にも小学校の教員であった。その時期の自伝本にあたるのが、『風と光と二十の私と』。教室での描写や、悪さをした子供への投げかける言葉など、作品を通して安吾の言葉遣いの美しさを感じることができる。

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