あの場所の裏手の景色を
あなたは見たことが
ありますか

  • 作品

    秘密

  • 作者

    谷崎潤一郎

  • 地域

    中央区・台東区

01
雷門

東京都台東区浅草2ー3ー1
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01 雷門

このスポットについて

昔関係を持ったT女と再会した主人公。雷門は、目隠しをしたまま彼女の住居に俥で連れていかれる際の待ち合わせ場所です。今日は雷門を背にして目の前の景色を見てみましょう。いつもと違う景色に不思議な好奇心と恐怖とが頭の中で渦を巻いてきませんか。

2

01 雷門

「夢の中の女」「秘密の女」朦朧とした、現実とも幻覚とも区別の附かない Love adventure の面白さに、私はそれから毎晩のように女の許(もと)に通い、夜半の二時頃迄遊んでは、また眼かくしをして、雷門まで送り返された。

谷崎潤一郎『秘密』より

3

02
浅草寺の本堂
(観音堂)

東京都台東区浅草2ー3ー1
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[開堂時間]4月~9月:6:00~17:00、
10月~3月:6:30~17:00
※詳細は公式サイトをご確認ください。

4

02 浅草寺の本堂(観音堂)

このスポットについて

観音堂の真後ろにはどんな町があったか想像してみても、頭に浮かばなかった主人公。皆さんは裏からの景色を見たことがありますか。ぜひ足を運んでみましょう。

5

02 浅草寺の本堂(観音堂)

東京市中は隈なく歩いたようであるが、いまだに子供の時分経験したような不思議な別世界へ、ハタリと行き逢うことがたびたびあった。

谷崎潤一郎『秘密』より

6

03
オペラ館跡

東京都台東区浅草2ー5ー5
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7

03 オペラ館跡

このスポットについて

女装をして繰り出した主人公。別人になりきることで、目の前の景色が違って見えるかもしれません。

8

03 オペラ館跡

探偵小説や、犯罪小説の読者を始終喜ばせる「秘密」「疑惑」の気分に髣髴(ほうふつ)とした心持で、私は次第に人通りの多い、公園の六区の方へ歩みを運んだ。

谷崎潤一郎『秘密』より

9

寄り道スポット
甘味茶房 菊丸

東京都台東区西浅草2ー4ー1
福島ビル1F
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[営業時間]火曜~金曜:11:30~19:00、
土曜・日曜:11:30~18:30
[定休日]月曜日
※詳細は公式サイトをご確認ください。

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甘味茶房 菊丸

このスポットについて

現代の地図では近くに同じ真言宗の浄土真宗東本願寺があります。その真裏にある甘味処で一息しましょう。あんみつやかき氷を楽しみ、一息ついたら先に進みましょう。

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04
左衛門橋

東京都中央区日本橋馬喰町2ー7ー17
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04 左衛門橋

このスポットについて

浅草橋と和泉橋は幾度も渡っておきながら、その間にある左衛門橋を渡ったことがない。そんな主人公は初めての道をどんな気持ちで渡ったのでしょうか。

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04 左衛門橋

そう云う別世界こそ、身を匿(かく)すには究竟(くっきょう)であろうと思って、此処彼処(ここかしこ)といろいろに捜し求めて見れば見る程、今迄通ったことのない区域が到る処に発見された。

谷崎潤一郎『秘密』より

14

05
旧跡 両国広小路

東京都中央区東日本橋2ー26
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05 旧跡 両国広小路

このスポットについて

目隠しをして連れていかれたT女の住居の場所を知りたくて仕方のない主人公は、抑え難い好奇心に駆られ、犬が路上の匂いを嗅ぎつつ自分の棲家へ帰るように走り出し、ついにここまでたどり着きます。

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05 旧跡 両国広小路

遂に両国の広小路へ出た。女が如何に方角を悟らせまいとして、大迂廻(だいうかい)をやっていたかが察せられる。

谷崎潤一郎『秘密』より

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題材紹介

秘密

谷崎潤一郎

かつて関係を持ったT女は、逢瀬を繰り返すも住居を明かさない。それに堪えきれなくなった彼は、ついに行動を起こすが――。日常に刺激を求め、女装して出かけたり、目隠しをしてT女の家に向かったりする描写は、「私」のスリルを楽しむ様子が描かれている。

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